2023/06/25

算数入試トライアルが開催されました

お休みの所、いかがお過ごしだろうか。昨日開催された算数入試トライアル。開催時間が少しずれこんだことをお許し願いたい。

さて、子どもたちが問題を解いている間、保護者の皆様には体育館にお集まり願い、情報提供を行った。問題解説、コース紹介、卒業生や在校生インタビューという内容。会に先立ち、私も本校の教育方針を述べさせてもらった。

ITの進歩がとどまるところを知らない。AIやChat GPTに限らず、今後人間社会に、ITが大きな変化をもたらすことは間違いなさそうだ。教育現場を見渡しても、ICTの活用はすでに当たり前になっている。そんな大変革時代の到来、先行き不透明な時代をいかに生きるか。

その課題が10代の若者には今後必須のテーマとなる。これまでの知識偏重、認知能力一辺倒では立ち行かない未来が、そこには横たわる。では、この変化の時代に、学校教育はどうあるべきか。

国公立大学が定員の30%を、推薦型特色入試に切り替えるといった動きも、年々加速している。共通テストと志願理由書と面接、プレゼン。難解なニ次入試は回避される。自らの人生で、その大学のその学部を選ぶ必然性。それを生徒が会得するために必要な教育システムの追及。

それは、認知能力と非認知能力のバランスだと考える。大学合格を合理的に捉えて、入試科目に絞った高校生活を過ごし、ムダを省く。果たしてそんな薄っぺらな学びで、先行き不透明な時代を乗り越えられるだろうか。

何を学んだかではなく、どのようにそれを学んだかが問われる時代。そこには本人の主体的、能動的な深い学びの態度が求められる。それを本校で追及したい。特に中学生には、アクティブで深く思考する場を数多く提供したい。

様々な学校行事が繰り広げられる。それらは単なるリクレーションや息抜きではない。全て社会性、協調性、リーダーシップ、人間関係作り、コミュニケーション力、チームビルディング……。実社会に出て、機械では出来ない人間本来の営みの訓練の場である。

それを、子どもたちに学ばせたい。そんな思いでこの6年間、先生方と共に話し合いながらたくさんの教育コンテンツを作り上げてきた。そういった大学入試における一見「無駄」と思えるものこそが、これからの不透明な世の中を生き抜く力を育むものだと信じている。そんな本校の教育を体験してほしい。

そんな話をした。