2021/12/02

私たちは本日も元気に生徒たちを迎え入れています

師走である。この冬一番の寒さが続き、泉ヶ丘にも強烈な北風が吹きこむ。登校する生徒も、コートやマフラーで身を包む。完全防備での登校風景。女子生徒もほとんどタイツを着用している。

さて、朝の生徒の迎え入れも5年目を迎えている。毎朝8時には階段下の広場に立ち、8時15分からの職員朝礼で中座。その後8時25分の予鈴を聞きながら、30分の本チャイムまで生徒の登校を見守り続けている。

その間「おはよう!」の挨拶をおそらく500回くらい投げかけている。私の前を通り過ぎる生徒は、毎朝約1000人程度。その1割の生徒、約100人は、元気な声で「おはよう!」と声を出してくれる。70%くらいの生徒は、私の声に反応してくれて、軽く会釈する。残り20%くらいの生徒は、無反応。友達との会話に夢中といった場合もあろう。

私が迎え入れを始めた5年前。通用門には私一人が毎朝立ち続けた。それは私の心の中にある、登校する生徒に対する激励、応援、リスペクト。そういった気持ちが入り組んでいる。今では、管理職の先生方だけではなく、多くの先生方が生徒の迎え入れや送り出しに参加されている。その思いは、私と同じようなものかと思われる。

「学校は社会に出るための訓練の場である」とすれば、「挨拶」は社会生活で必要不可欠な習慣。私は子どもに細かいことは言わない。いつかきっと社会に出たとき、どこかで私たちが毎朝言葉掛けした意味に気付いてくれたなら。そんなことを願いながら、今日も私たちは子どもたちに声を掛けている。