2023/05/31

芸術鑑賞会が開催されました 3

昨日に続き、芸術鑑賞会をお届けしたい。

3部構成の中心を担っていたのは、第2部の石垣氏自身のブレイキンとの向き合い方、考え方。氏は、高校時代は中高一貫の進学校に入学したものの、その中では大変な劣等生だった。親の期待を一身に背負いながらも、その期待には全く応えられない。そう語られた。

そんな失意の中、ブレイキンを続けながら、大学を卒業。就職することなく、そのままブレイキンを継続。ブレイキンの世界では2005年世界大会で2位。国内では優勝を飾る。そんな中、自身の将来に向けた模索が始まる。「これでいいのか………」

当時のブレイキン第一人者である氏が、生活の糧を得るために目指したもの。それは司法試験であった。猛烈な勉強の末、5年の歳月をかけ見事合格。弁護士としての歩みを進めることになる。そんな氏が生きる上でこだわっていたこと。それはブレイキンの評価項目でもある「マインド」と呼ばれる独自性、自分らしさの追求にあった。

「自分らしさ」を、ブレイキンにおいても、人生においてもどうデザインするか。人以上に奇抜であること、目立つようなアピール、派手さなどを考えがちだが、それは「自分らしさ」「オリジナリティ」ではない。「人と違う」ということで、それらはひとくくりにされる、ある意味平凡なものとなる。決して奇抜さが自分らしさでも、オリジナリティでもない。

では、「自分らしさ」とは何か。氏の新たな試行錯誤の道が始まる。

本日はここまで。