2020/01/11

ことばの贈り物 2020/01/11

高校始業式訓話の4日目である。お付き合い願いたい。
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さて、そんな実社会があなたに問うのは、あなたは何が提供できる「プロ」なのか?あなたは、どんな技能や知識を持っているのか?あなたは、他の人に比べて何が優れているのか?ということです。

高校生の皆さんが「現在」するべきことは、高い技術と多くの知識をインプットして、論理的に考えたり、感性を磨いたりといった「学び」に時間を割くことです。どれくらい高度な技術や知識を獲得したか。それを試されるのが「大学受験」なのです。

さて、皆さんは大学生活を経て、社会に出る前にもうひとつの壁である「就職試験」が横たわります。あなたを採用するスカウトマンは、あなたの現在の知識や技術の習得度合いに加え、これまでの人生で、あなたがどれくらい「過酷」な壁を乗り越えてきたというあなたの「過去」の実績を確認します。

その際「大学受験」という「過酷」な「過去」のあなたの闘いは、あなたを後押しする重要なファクターです。なぜなら、実社会は「大学受験」以上の「過酷」な現実が横たわっているからです。

繰り返しますが、社会人として独り立ちするための「就職試験」に合格するために、「大学受験」は、あなたにとってより「過酷」でなければならないのです。それは、社会生活そのものが「過酷」な状況であるがゆえに、そこでどう逞しく生きるのかが試される世界だからです。

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本日はここまで。明日は最終日である。