2023/06/27

授業見学週間、奮闘中です

教員に対する授業見学が続く。私の専門である「国語科」の若手教員を中心に、この2週間で15本ほどの授業を見学している。授業終了後、担当教員との振り返り、意見交換を行い、今後の改善に役立ててほしいと願っている。私に限らず、各教科、先生方どうしの授業見学が、活発になされているようである。

数学や理科と違って、国語は設問を指導者自らが「発問」という形で提起する。教材に対する発問の質、切れ味がまずは指導者に問われる。数学や理科は予め問題が示されており、その解説を行うことがメインだが、国語は「発問」が授業の生命線。

次に、「発問」に対する解答処理。指導者の発問に対して、生徒が思考する。思考した後、自分の解答や考え方が正しいかどうか。生徒にとって最も大きな関心事であるし、自分の解答を確認したいという欲求は強い。

国語の答えは、ひとつではないから分かりにくい、とおっしゃる御仁もおられよう。記述における解答の幅を知ることも重要な学びの場。そのためには、隣との意見交換やグループワークでの話し合いで、その解答幅を測ることも重要。

生徒が思考した後、すぐに誰か一人の生徒を指名して、解答を求めるというやり方は褒められたものではない。また、生徒が考えている最中に、指導者があれこれ発言するのも雑音として、褒められたものではない。こういう場合、沈黙こそ金である。

こうした基本的な指導者の立ち位置。指導者のマナーとでもいうべき生徒への配慮。細かい配慮を若い先生にお伝えし、授業生産性の向上が図られればと考えている。学校は授業が命。自分の稚拙な経験が少しでも役立てばと思っている。