2020/11/11

ことばの贈り物 2020/11/11

寒さが続いている。昨日は校内で教職員対象のインフルエンザ予防接種を受けた。注射というのはこの年になっても苦手である。チクリとする瞬間にピリリと緊張が走る恐怖心は未だに拭い去れていない。あの針を刺す瞬間は、全く非日常の世界であると言えば言い過ぎか。

さて、登下校時には中学生がよく話しかけてくれる。英語はすごく成績が良かったけれど、数学が出来なかっただとか、バイオリンの先生が理不尽なので、ちょっと困っているだとか、先日の練習試合は僅差で負けてしまっただとか。結構普通に話しかけてくれることが嬉しい。

どうも私自身も校長というよりも、近所のおじいちゃんが孫から話を聴いて喜んでいる。そんな気持ちの方が強い。また、いつも遅刻しそうになって走り込んでくる高校生には、「間違ったルーティンからは、間違った結果しか生まれないんだよ」とか「本質は些事に宿るんだからね」と、言葉がけをするのだが………。

はて、自分の高校時代はどうだったのか。まず、校長が誰だったか覚えていない。校長と話した記憶もない。担任から「間違ったルーティンからは、間違った結果しか生まれないんだよ」って仮に言われたとしても、当時の私もやっぱり???のような気がする。そういったことに、いつ気付くのか。やはりある程度の失敗を通してしか、学べないような気がするが、皆さんはいかがだろうか。