2019/12/27

ことばの贈り物 2019/12/27

本日、中学生に対する終業式訓話の最終日である。お付き合い願いたい。

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「空に唄う」という作品では、死んだ人の姿が見えて、死んでしまった人と共に過ごす23歳の海生という若い坊主の特異な体験。死んだ人が幽霊であろうとなかろうと、どっちでもいい。周囲の人が認めなければ、存在しないのか。周囲の人が認めれば、存在するのか。それは、どちらも違うような気がする。目の前の存在に対して、自分は一体何ができるのかということを考えることが、人間の根本的な部分ではないかというテーマ性に、この作品の奥深さを感じます。

また、「バッタを倒しにアフリカへ」という作品では、好きなことに対して大きな夢をもって、その夢に向かって果敢にチャレンジする姿が描かれていました。これらの作品はいずれも中学生が楽しみながら読める作品です。是非ともまだ読んでいない人は、この機会に読んで下さい。

最後になりますが、「ココロの学校」や「読書感想文」を通じた皆さんの気づきや発見、成長に、先生自身が大きな驚きと喜びを感じました。そしてこの休みの時間を利用して、学力面の修正と多くの人や本との出会いを通じて、さらに自らを高めてほしいと思います。

健康に留意して、また元気な姿で3学期始業式を迎えましょう。私の話は以上です。

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明日より高校生に対して実施した終業式訓話をお送りしたい。