2024.06.11

芸術鑑賞会 関西芸術座「遥かなる甲子園」

 6/8(土)にフェニーチェ堺にて芸術鑑賞会を実施しました。「関西芸術座」による『遥かなる甲子園』の演劇です。

 沖縄であった実話を基にした話で、当時流行していた風疹を原因とする先天性の聴力障がいを持つ高校生たちが、硬式野球部を創部し、高野連加盟や甲子園出場を目指すというストーリーです。風疹という感染症について、あるいは、難聴や心臓疾患という先天性障がいについて、そして当事者や家族が抱える苦しみについて、など様々なテーマが含まれていました。ただその中でも高校生たちはとても前向きに高野連加盟や甲子園出場という夢を追いかけていました。

 前向きな物語の中にも重いテーマが潜んでいるこの作品を、本校の生徒たちも夢中で鑑賞していました。視聴するうちに生徒たちの胸の中にも様々な思いが浮かんでいたようです。最後は大きな拍手に会場が包まれました。

 終演後は、校長より、障がい者は英語では「Challenged person」と呼ばれていることに言及しての話や、今日持った思いを自分の中で言語化して忘れないようにしてほしいという話がありました。

 本校の生徒たちが、今回の芸術鑑賞会を通して、幅広い視野と優しい心を持つことのできる大人になってくれることを祈っています。
 また素晴らしい劇を提供して頂きました「関西芸術座」の方々、「フェニーチェ堺」の方々にこの場を借りてお礼を申し上げます。この度はありがとうございました。

【動画】芸術鑑賞会の様子

【動画】「遥かなる甲子園」ダイジェスト<2022年>【関西芸術座公演巡演作品】