2025.03.17

高校 令和6年度 卒業式

2025年3月15日、帝塚山学院泉ヶ丘高等学校第四十期生の卒業式が挙行されました。重く複雑な曇り空から名残を惜しむ涙雨がぽつりぽつりと降り出してくる中での式でした。中学・高校の三年間、六年間は、生徒にとって特別な長さをもつ時間であり、一生忘れることはないでしょう。本校が、その舞台として、相応しく、価値ある場所であったと信じています。

卒業後に、学校生活を思い出して寂しくなる時があるかもしれません。しかし、過去に戻ることはできません。常に前を向き、その都度その都度明るく、前向きに、楽しく、努力してください。自分に向いている仕事について、社会に役立つ人間になってください。皆さんが他の人のために役立つ姿、活き活きと活躍する姿を見ることが、我々教職員の、次の楽しみです。これからも努力し続けてください。

本校は卒業生の訪問が多い学校です。時にはふらっと気軽に顔を見せに来てください。楽しみにしています。それでは、お元気で。さようなら。

 

【学年主任から保護者の皆様へのメッセージ】

学年を代表して、ご挨拶をさせていただきます。保護者の皆様、本日はご子息ご息女の御卒業誠におめでとうございます。3年間、6年コースの保護者の方は中学から合わせると6年間、本校の教育活動にご理解、ご協力いただき、誠にありがとうございます。

学年主任を務めたのは1年だけでしたが、とにかく生徒に恵まれたと感じる1年でした。40期生の生徒達の良い所は素直さと心の暖かさだと思います。4月の保護者説明会で「受験は団体戦」と生徒に伝えているとお話しさせていただきました。生徒達はその通り協力し合い、励まし合いながら頑張ってくれましたし、我々教員もそういった姿を見て力を貰った1年でした。

そのような姿勢は学年外の先生方からも褒めていただけることが多く、例えば、夏休みの間、自習教室として使っていた食堂が汚くなってきたので、ある先生が掃除をしようとするとそれに気づいた生徒数名が何も言わずに手伝ってくれたそうです。とても良い子達だと褒めていただき、我が子を褒められたようで嬉しくなりました。また、休日に模擬試験をした際には、帰宅する前に私の所へ来て「休みの日に監督をしていただき、ありがとうございました」と言ってくれた子もいました。このように気持ちの良い生徒が多く、学年主任として共に生活できて幸せな1年でした。素晴らしいお子様を本校に通わせていただき感謝しております。

さて、その生徒達も本日をもって本校を卒業し、これからは大人としての歩みを始めていきます。保護者の皆様におかれましてはこれまで同様に暖かくお子様を見守っていただくと同時に、自分の足で歩こうとするお子様を尊重し、応援してあげて欲しいと思います。中には、挫折や失敗を経験することもあるでしょうが、そういった経験を重ねることで自立した、タフな大人に近づいていくのだと思います。

お子様が卒業された後も、お子様の誇れる母校として帝塚山学院泉ヶ丘中学校高等学校が発展していけるよう、教職員一同邁進していこうと思っています。保護者の皆様とのご縁も末永く大事にしていきたいと考えています。今後とも、よろしくお願い申し上げます。卒業生と保護者の皆様のご健康とご多幸を祈念いたしまして、学年主任の挨拶とさせていただきます。誠にありがとうございました。

 

学年主任 荻山 永仁郎