【校長通信】大阪大学に行ってきました①
先日、中学1年生から高校2年生までの生徒60名を連れて、大阪大学を訪問しました。今回のプログラムは、医学部と工学部の連携による研究開発で医学の発展に貢献されている卒業生の山田先生(大阪大学大学院 情報科学研究科)にご協力いただき、実現することができました。
当日、「阪大病院前」駅に到着してしばらくすると、山田先生と研究員の方が出迎えてくださり、いよいよプログラムがスタートしました。参加者が多かったため、2つのグループに分かれ、阪大のキャンパスを見学しながら講演会場まで移動しました。その日の昼食は学部ごとに設置されている食堂に分散して取るため、移動しながら各食堂の場所も案内していただきました。生徒たちは、大阪大学の広大なキャンパスに驚いたことでしょう。
講演会場では、2つのグループそれぞれが約1時間の講演を受けました。今回の講演は、工学部の山田先生と医学部の桝田先生が担当してくださいました。桝田先生は、大阪大学 国際医工情報センター 慢性心不全総合治療学講座の特任助教を経て、現在は増加する心不全患者の再入院を抑制するための医療機器を提供すべく起業された外科医です。
桝田先生の講演では、ご自身の中高時代の経験、医師を目指したきっかけ、外科医としての歩み、そして起業に至るまでの経緯を丁寧にお話しくださいました。また、医療の現実についても語られ、医療の世界が生徒たちの想像以上に厳しいものであることを伝えてくださいました。医師を目指すなら、その厳しい現実を理解した上で目指してほしい、というメッセージは、目標がまだ定まっていない生徒たちにどのように受け止められたのでしょうか。後日、アンケートを実施して生徒たちの感想を確認したいと思います。
第一部の講演のあと、生徒たちからさまざまな質問が寄せられましたが、特に多かったのは勉強に関する質問でした。たとえば、「暗記が苦手な人はどうすれば覚えやすくなるのか?」という質問に対して、医学的な観点からの回答があり、生徒たちは「へぇ~」と驚きの声をあげていました。
講演後は、それぞれ希望する学食に向かい昼食を取りました。スマホや校内の案内図を見ながら学食を探していましたが、普段は進行方向が「上」になるナビに慣れている生徒たちにとって、「北」が上になっている地図は少し難しかったようです。そのため、広いキャンパス内で迷子になる生徒も少なくありませんでした。学生さんに道を聞いたりしながら何とか目的地にたどり着き、昼食を終えた後も、戻る際に再び迷ってしまう生徒がいたようです。かなり歩き回ったのではないでしょうか(笑)
続きは明日掲載します。