【校長ブログ】令和6年度 中学校高等学校 卒業式を終えて
先週の土曜日、午前中は中学の、午後は高校の卒業式を行いました。
中学の卒業式では、私から卒業生全員に卒業証書を授与しました。卒業式の最後には、卒業生たちがレミオロメンの「3月9日」を保護者に向けて大合唱。3年間の合唱コンクールで磨いてきた歌声は本当に素晴らしく、会場に響き渡る声に胸が熱くなりました。みんなの思いがひとつになった、心震える瞬間でした。
また、答辞を述べてくれた生徒の姿にも胸を打たれました。生徒会活動を通して、人前でも堂々と話せるようになった姿に、心の底から「成長したなぁ」と感じました。これから始まる高校生活でも、新しい環境で積極的にチャレンジして、たくさんの経験を重ねる中で、自分で感じ、考え、成長していってほしい。そう強く願っています。
そして午後には高校の卒業式がありました。担任の呼名で、卒業生が一人一人起立していく姿を壇上から見ていると、これまでの思い出がよみがえってきました。
彼らと一緒に行った研修旅行も忘れられません。コロナの影響で延期や制限が続きましたが、最終的には北海道と沖縄の選択制で実施することができました。あの時の生徒たちの笑顔や、一緒に過ごした時間を思い返すと、今でも懐かしく思い出されます。
答辞を述べてくれた生徒も本当に素晴らしかったです。大学入試の中、文章を考えるだけでも大変なのに、その文章の大半を暗記し、私の方を見ながら思いの丈を語ってくれました。途中、ご家族への感謝の言葉を述べる場面では感極まり、言葉を詰まらせる瞬間もありましたが、その気持ちが痛いほど伝わってきて、私も涙がこぼれそうになりました。こうやって生徒たちは大きく成長していくんだなぁと、強く感じた瞬間でした。
今回の卒業式では、生徒たちから「管弦楽部に演奏してほしい」「自分たちで合唱したい!」という熱い要望がありました。正直、会場のスペース的に厳しい状況でしたが、どうにかして生徒たちの思いを叶えてあげたいと思い、調整を重ね、最終的には実現することができました。この1年間、校長として「生徒たちが過ごしやすい学校にする」ことを大切にして改革を進めてきました。そのことが、少しでも形になっていたのなら、これほど嬉しいことはありません。
式の後は、担任の先生が教室で最後の時間を生徒たちと過ごし、それぞれに心を込めたメッセージを送りました。また、保護者の皆様にも教室に移動してもらい、卒業証書が一人ひとりに手渡される様子を見てもらいました。これまで実現できていなかったことですが、今年初めて実施し、生徒・保護者ともに本当に特別な時間を過ごしてもらえたと感じています。
卒業生のみなさん、本当におめでとう! これからの道のりには、きっと楽しいこともあれば、苦しいことや壁にぶつかることもあるでしょう。でも、みんななら大丈夫。「思うは招く」を胸に、さまざまなことに挑戦してください。これまで積み重ねてきた経験や仲間との絆が、きっと支えになってくれるはずです。
卒業しても、ぜひ学校に顔を見せに来てください。みんなが成長していく姿を見ることが、私にとっても何よりの喜びです。みなさんの未来が輝かしいものになることを、心から願っています。