【校長通信】1学期終業式にて
本日の終業式で全校生徒の皆さんにお話した内容です。
みなさん、おはようございます。
いよいよ今日で1学期が終了します。中学1年生、高校1年生の皆さん、入学式でお願いしたことを覚えていますか?3つのお願いのうちの1つは、失敗を恐れずにさまざまなことにチャレンジすることでした。上級生は入学式の話を聞いてもらっていませんが、ここにいるすべての中学生に聞いてみたいと思います。この1学期を振り返って、自分では「頑張っていろいろなことにチャレンジできた!」という人は手を挙げてください。では、何か1つでも「頑張った!」という人はどうですか?手を挙げてください。今、映像で見てくれている高校生はどうですか?
勉強でも、部活でも、習い事でも、ボランティアでも構いません。やってみようと思うことに対して、しっかりと目標を立てて取り組む。結果はどうであれ、その過程が最も大切であり、その過程を振り返ることが重要です。
ところで、皆さんは「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」という言葉を知っていますか?これはもともと禅宗の言葉で、「今」「ここ」に集中し、自分自身の立ち振る舞いや立ち位置を見つめ直すことの大切さを教えてくれる言葉です。私は以前やっていた少林寺拳法でこの言葉を知りました。今でも大切にしている言葉です。先の目標しか見えていない状態だと、自分の現在地が分からなくなることがあります。自分はどこまで進められたのか、目標を達成するためにはどうすればよいのか、一旦立ち止まり、足元を見て確認して、次に何をすべきかを考えてほしいです。自分が掲げた目標に対して、ずれた行動をしていないだろうか、道を踏み外していないだろうか、など自分自身のあり方を見つめ直すためにも、足元を見ることは大切です。今、みんなが遠くを見ている時代だからこそ、足元を見ることを忘れずにいたいと思います。1学期の終わりという節目に、この「今」「ここ」に意識を向けて、4月からの自分を振り返ってみてください。
振り返ると、時には目の前のことに集中できず、スマホばかり触ったり、ゲームばかりして時間を使っていたことがあったかもしれません。振り返りは悪いことばかりに目が行きがちですが、良かった点にもぜひ注目してください。4月からの自分の成長を振り返り、満足できる成果を出せた点や、まだ改善しなければならない部分はどこか?などを見極めることが大切です。
高3のみなさんは、一旦ここで1学期間にやってきた勉強方法や難易度などを振り返ってみてください。夏休みは受験生にとって本当に大切な時期ですので、間違った勉強法のままでは取り返しのつかないことになりかねません。自分にとって難しすぎる問題ばかりやっていては、得るものがほとんどなく、ひたすらストレスが溜まるだけになってしまいます。そうならないためにも、しっかり振り返りをして、計画的にまずは基礎力の充実を図りながら取り組んでください。
明後日から高2以下ではISCが、高3では夏期セミナーが始まります。みなさん1学期最後の取り組みとしてぜひ積極的に取り組んでください。そして、その流れで夏休みを過ごしてくださいね。2学期の始業式でまた皆さんの元気な顔を見られるのを楽しみにしています。私の話は以上です。