自主性や行動力を
育む取り組み
生徒の主体的活動
泉ヶ丘校では生徒会役員を中心に、全校集会、あいさつ運動、行事(文化祭・体育大会など)の企画運営、ボランティア活動、目安箱の設置などの活動をしています。特に2023年度は、2021年度からの継続案件であった制鞄の見直しを実現させることに力を入れて取り組みました。まず、業者を選定し、見本品を用いての試用、生徒の意見集約、改良点の洗い出しなどを経て、無事完成までこぎつけました。2024年度新入生から新しい制鞄を使っていますが、在校生の希望者も利用できます。このように、生徒たちは学校生活を過ごしやすくしようと主体的にさまざまな活動を行っています。
生徒が中心となって作り上げる泉ヶ丘祭
高校の部は各クラスの舞台発表、模擬店を実施。特に、2023年度の模擬店では教室に大がかりな仕掛けを製作するクラスも。安全対策や製作工程を何度もプレゼンし、創意工夫しながら諦めることなく熱意を貫きました。立案、準備、練習など、試行錯誤するなかで生徒たちの主体性が磨かれます。
ココロの学校
さまざまな方面で活躍されている講師をお招きして講演会を実施しています。大きな挫折を経験した人生の先輩から「現実と向き合う力」「苦境から立ち上がる力」など、生きる上で大切なことを学び取ります。
これまでの講演者
祖父江 佳乃氏:真宗大谷派有隣寺の住職。節談(ふしだん)説教の名人・祖父江省念を祖父に持ち、説教師の道へ進むことを決意。ことばに抑揚をつけ、仏教を分かりやすく伝える情念の説教を語り継ぐ。(2023年度)
西川 悟平氏:ピアニスト。輝かしいキャリアの途中、両手の演奏機能を失うも懸命なリハビリの末、7本指で再起を果たす。2020東京パラリンピックの閉会式ではピアノ演奏を披露。(2022年度)
北田雄夫氏:アドベンチャーランナー。中学時代に陸上を始め短距離選手として活躍。就職をして一度は運動をやめるも30歳からアドベンチャーマラソンに参戦。2017年日本人として初めて世界7大陸アドベンチャーマラソン走破。(2021年度)
桂 福点氏:落語家。中学生の頃に視力を失うも、大阪芸術大学へ進学し音楽療法を研究。卒業後に「お気楽一座」を結成し、活動を行うほか、古典落語を学び、独自の音楽漫談にも取り組む。(2020年度)
伊藤 真波氏:元パラリンピアン。交通事故で右腕を失いながらも社会復帰した経験をもとに、育児の傍ら講演活動に邁進。講演では片腕でのバイオリン演奏も披露。(2019年度)
山口 絵理子氏:株式会社マザーハウス代表兼チーフデザイナー。「途上国から世界に通用するブランドをつくる。」を理念に、発展途上国の素材を使った商品を発信。(2019年度)
全校生徒面談
生徒面談では、担任と生徒が学習面や生活面での問題を共有し、共に解決策を見出していくための重要な機会です。また、生徒自身が自分の課題を言語化し明確にすることで、主体的に学びに向き合うためのきっかけづくりにもなります。
Student’s Voice
[中学3年 M.Iさん]
進級してすぐの不安な中、生徒面談で学校生活や成績・友人関係など何でも気軽に先生に相談することができました。親身に話を聞いていただくなかで、一人ひとりをしっかり見てくれていると感じ、とても安心できました。前向きに一年間、いろいろな事に挑戦してみようと思います。