2022/08/02

同窓会誌「せいうん」インタビュー記事より 3

本日もインタビュー記事のご紹介をお送りしたい。お付き合い願いたい。
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―泉ヶ丘校にしかない強み、カラーはありますか?
あります。豊かさです。言い方が正しいかどうかは分かりませんが、みんな齷齪(あくせく)していません。ガツガツ、ギスギスしていないんです。

もうちょっとガツガツしてもいいんじゃないかなとも思いますが、これが校風なんでしょうね。だから、結構土壇場の闘いに弱い面もあります。でも、「負けたけど、仕方ないや」といったおおらかさがありますね。これが心の「豊かさ」のように感じます。

社会に出た時にこの「豊かさ」は、きっといい意味で機能するように思います。特に小中学校から来てくれている子どもたちには、泰然自若とでも言いますか、どこか達観した部分があって、凄みを感じるときがあります。も少しガツガツしてほしいなという思いがある反面、これこそが「帝塚山学院」の伝統のなせる業のように感じます。

そういった面は、卒業生の皆さんにお会いした時にも感じます。何か、いい歳のとり方をされているなあという方を何人もお見受けします。それは経済的な豊かさとは違う、どこか気持ちの余裕というか、プライドというか、品格というか。うまく表現できませんが、大人のおおらかさが全体に漂っているように感じます。それは私なんかから見れば、とても羨ましく感じます。

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本日はここまで。明日は最終回である。