2022/08/28

旧友Mとの想い出 1

お休みのひと時をいかがお過ごしだろうか。この夏休みの小旅行のレポートをお届けしたい。お付き合い願いたい。
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私はこの夏の休暇中、真田幸村の郷里として有名な信州上田市を訪れた。旧友との想い出を追想する山登りの旅である。菅平高原から根子岳から四阿山(あずまやま)に周って、菅平高原に降りて来る7時間ほどの巡回ルート。45年ぶりにそのルートを目指した。
 
私が大学2回生の時、夏休みのゼミの課題に「民俗学研究」なるものが出題された。日本国内の山村のお年寄りから「昔語り」を記録してくることが課題。山村に当てのない私は、同じゼミで、信州出身の友人Mに便乗させてもらい「昔語り」の収集に伺った。
 
信州では「姨捨」は有名だが、私たちが訪れたのは、もう少し南に位置する「飯田市」郊外。人里離れた場所にある、Mの親戚のツテを頼りに、2泊3日の現地取材。どんな内容だったかは、記憶にないが「研究」の原点のような感動を味わったことだけは覚えている。録音したものは、たぶんMが文字を起こして、まとめてくれたように記憶する。
 
せっかく信州に来たのだからと、菅平高原から根子岳、四阿山(あずまやま)を二人で目指すことにした。多分、軽装備のいでたちで、ハイキング気分で登ったように思う。しんどかったというよりも、清涼感につつまれた登山の魅力の方が強かった。まだ20歳の若造ふたりである。