2024/02/23

ことばの贈り物 アーカイブス 7

2018年の西川彰一先生の教育講演会をお送りしたい。

僕も一緒に参加する中で、大学受験に立ち向かう子どもたちの横顔をまじまじと眺めていた。不思議なことに、「徳は孤ならず、必ず隣(となり)あり」という論語の一説を唱えている自分がいた。

「徳」の意味理解は少し難しいかもしれないけれど、目標に向かってひたすら正しいと思う道を進んでいる態度や姿勢。そんな意味であろうか。そういった態度で生きている人には、一人ぼっちの孤独な闘いの中にも、必ず同じような志を持った同士や仲間が集うものである。決して自分一人で闘っているわけではない。

受験生の横顔を見ながら、そういった彼らの複雑な胸の内を垣間見たような気がした。「徳は弧ならず、必ず隣あり」という教えを信じて、半年後に迫った大学入試まで、堂々と胸を張って挑み続けてほしい。そう思いながら、講演会を聞いていた。

本日、西川先生の講演会は高校1年生。2年生の希望者対象に開催される。(2018・7・13)