2024/03/02

ことばの贈り物 アーカイブス 15

2019年6月にやってきた教育実習生への訓話である。

先日、本校に来ている教育実習生10数名とほんの少しだけ、勉強会をした。実習生も忙しく、またおそらく教案準備で睡眠不足なのだろうけれど、真剣に付き合ってくれた。人生の先輩として、後輩に伝えたいこと。そんな思いで限られた時間で話をした。

【「目的」と「目標」の違いは?】
「目的」というのを掘り下げていくと、その人の人生観がそこに裏打ちされてくる。目的本位に活動すると、はっきりとした自分のスタンスや考え方、哲学が確立されると思うけど、これには時間がかかるよね。

【指導者として必要な資質は?】
まずは(技術・知識・経験)といった分野。次に何とかしたいという(情熱)。でも一番大切なのは、やっぱり何のためにするの?といった「目的本位」の(考え方)。この部分が、後ろ向きだったり、組織の方向とズレていたりすると、結構まずいよね。自分自身の(考え方)には常に注意したいね。

【自分のやりたいことと出会える唯一の方法は?】
目の前にある課題に対して、とにかく愚直に努力し続けること。ド真剣に課題解決に向けて全エネルギーを使い切ること。その中から自分のやりたいこと、好きなことが見えてくるはず。まあ、夢見る夢夫もいいけど、自分の足でしっかり立っていないといけないな。

最後に、【自己実現を可能にする必須条件は?】
まず大前提になるのは、自分ひとりで生きていくことは出来ないということ。誰かといつも共同作業、チームワークの中で自己実現されるということが大前提。その中で、自分がチームの一員として必要だとされる一番のポイントは「可愛げ」があること。(もちろん知識や技術が備わっていることは前提)「可愛げ」とは、挨拶、笑顔、明るさかな?一緒に仕事していて楽しくなる人かな?

そんなことで少しばかり意見交換した。これからの実習生の健闘を祈る。
(2019・06・14)