2023/03/07

新生児出生数が80万人を切りました 2

昨日に続き、少子化が大学入試に及ぼす影響を考察してみたい。

現在の高3年生は111万人いた。今年の共通テスト出願数が現役生43.6万人。単純計算だが、全高3生の39.3%が出願した計算となる(高校進学率は排除)。この比率を2022年生まれの人に、そのまま当てはめてみると、79万人の39.3%が共通テストに出願。出願数は31万人。

現在の国公立大学の全募集枠は12.7万人。そのまま2022年生に当てはめると、競争倍率は2.44倍(31万/12.7万)。現在は、国公立大学募集枠12.7万人に対して46.6万人がエントリーしたわけだから、競争倍率は3.67倍(46.6万/12.7万)。

仮に12.7万人全員が国公立大学に吸収されたとすると、私立大学のパイは、18.3万人(31万−12.7万)。18.3万人を全国600校あまりの私立大学で分け合うことになる。関東圏のMARCH、早慶上理、関西圏の関関同立での総募集枠は8万人強。単純計算だが、共通テスト受験生の約70%が、国公立大学とこれらの私立大学に吸収されてしまう。

本日はここまで。少子化が我が国に及ぼす影響は大きい。明日は最終回である。