2022/09/21

高校1年生・2年生の審査結果が発表されました

朝からよく晴れ渡っている。8時30分より高校1・2年生のそれぞれのコンクール結果の発表。高校1年生は僅差での決定だと聞いている。それくらい、どのクラスも実力が伯仲。昨日も申し上げたとおり、昨年度の高校1年生より格段に進化していた。

高校2年生は、2クラスのパフォーマンスが頭ひとつ抜き出ていたように思う。甲乙付け難しというところが審査する者全員の悩みではなかったろうか。これも僅差での決定となった。昨日舞台をご覧になった保護者の皆様も、同様の感想をお持ちではないかと思う。

短時間で、よくぞここまで頑張った。すべてのクラスの皆さんに改めて、拍手を送りたい。感動をありがとう!

さて、表彰式後の講評では、久しぶりに「元舞台人」としての血が騒いだ。舞台センターを意識しよう。暗転による場面転換は、常にリスクが伴う。ましてや当日限りの照明スタッフとの打ち合わせ。脚本制作側は、場面転換でストーリーの単純化を目指すけれど、そこには、リスクが伴うことを忘れてはいけない。

映像とセリフを作り込んで、その上でアクションを舞台で披露する。となると、映像とセリフ録音の連携とアフレコの演技力が求められる。ここに時間を割く必要がある。ストレスなく、観客が物語に入れる作り込み。この2クラスは、その部分が俊逸であった。

そして最も大切なことは、演者の「メッセージ」。何を伝えたいのだろうか。そこにパフォーマーとして、どんなメッセージが込められているのだろうか。それをどう観客に伝えようとするのか。ダンス技術を競うことが、舞台の眼目になってはいけない。

あくまでも、伝えたいメッセージ。それをまずはクラスで話し合って、それをどう具現化するか。次年度は、そういったエンターテイメントやコピーからの脱却にチャレンジするクラスが出て来てもおかしくない。今年度、新たな道を先輩たちが切り開いてくれた。次年度に期待したい。