2022/07/27

泉ヶ丘通信巻頭言 1

さて、昨日まで終業式の訓話をお届けした。本日より、「泉ヶ丘通信」に掲載した巻頭言をお送りしたい。偶然と必然をテーマとした内容である。お付き合い願いたい。
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皆さんは、たまたま、この世に生まれてきました。
皆さんは、たまたま、今の保護者の下で育てられています。
皆さんは、たまたま、本校に入学しました。
そして、皆さんは、たまたま、今のクラスメイトと生活を共にしています。

私は、たまたま、1959年にこの世に生まれました。
私は、たまたま、今は亡き両親に育てられました。
私は、たまたま、本校に校長として赴任してきました。
そして、私は、たまたま今、皆さんと時間を共有しながら生きています。


私たちはみんな、この世の中の「偶然」の連鎖の中で生きています。すべてが「偶然」の賜物なのですが、それが長い人生の中で「必然」に変わる時があります。人生は、自分だけの「必然」を探す旅であると言えるかもしれません。

と申しますのも、私は1959年に兵庫県西宮市で生まれました。当時の街並みは写真でしか知ることができませんが、至る所に畑や田んぼが点在し、住宅はまだごく僅かでした。道路も舗装されていません。

そんなのどかな田園風景の中、あれは私が3歳のころです。近所のお友達数人と一緒に三輪車に乗って、いつものように遊んでいました。3歳児のことですから、当時の記憶はほとんどありません。

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本日はここまで。続きはまた明日。