2022/06/05

雑誌のインタビュー記事より 2

雑誌に掲載された記事のご紹介。本日は2日目である。お付き合い願いたい。
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(Q)国語教員でもある江口先生ですが、国語教育で大切にされていることをお聞かせください。
(A)立派な先生方がたくさんいらっしゃる中で、恥を忍んで私の経験をお話しします。読解力向上に欠かせないのは「ドリルの反復トレーニング」であることは認めます。ただし、書かれている長文内容をしっかりと掴むこと。要旨や主題といった長文の本質を掴むことが不可欠です。そのためには、指導者がその長文をどのように料理するのか。指導者の「発問力」が求められます。指導者の発問次第で、その長文は生きることもあるし、死んでしまうこともあります。指導者が設問に流されず、その文章の本質を掴み、それをどう生徒に気付かせるか。指導者の解説をいくら聞いても、子どもの読解力は伸びないと言っては、少し言い過ぎかもしれませんが。自戒を込めて敢えて申し上げます。

(Q)組織改革において必要なことは何だとお考えでしょうか?
(A)いろいろありますから、ひとことでは申し上げにくいことです。言えることは、人間は誰しも完ぺきではなく、得手不得手があるという前提に立つことが大切です。私も決してスーパーマンではありません。出来ないことや苦手なことはたくさんあります。ですから、いかにチームでそれらを補い合うのか。そういったチーム作り、関係性の構築こそが大切です。「先生」である限り、完璧でなければならない。そんなことありません。自分が出来ること、得意なことなら人の分まで頑張る。だけど自分が少し苦手な部分は、誰かに託す、お願いする。そういった「信頼関係」が求められます。みんなが補完し合いながら、ひとつのものを創り上げていく。そんな風通しのいい集団を目指すところから、組織は少しずつ動き出すものだと思っています。

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まだまだありますが、ここまで。お付き合いに感謝である。