2022/02/13

『クロックワークスリー』を読みました

お休みのひと時をいかがお過ごしだろうか。本日は最近読んだ本のご紹介をしたい。タイトルは『クロックワークスリー』(マシュー・カービー著)。本校の高校生がお薦め図書として紹介してくれていた。
 
本を手にして、この休日に一気に読み進めた。さすが、生徒が推奨してくれただけあってとにかく面白い。と同時に、高校生が読みたい本と私の高校時代の興味には、大きなズレがあると痛感した。それが時代なのだろう。しかし面白い物語であった。
 
ひと言でいえば、冒険ファンタジーといったところか。貧しい少年少女3人が織りなす宝探し冒険譚。様々な障害を乗り越え、貧しさの中から自由を手にするドラマが生き生きと描かれている。以下、物語の中で気になったフレーズをご紹介したい。
 
ありもしない記憶は、時という名の織物に、織り傷をつける。過去は過去の中に留まっているものだ。
 
過去は修理のしようがない。だから無視してきた。(中略)でも、関係がなくはないのだ。もう過去を無視するわけにはいかなかった。
 
「なぜ」と聞きたいことがある。(中略)でも、答えはもうわかっていた。そんな質問に答えはない、と。
 
これ等のフレーズを通じて、若い人々の苦悩を読み取ることが出来る。ご興味があればお読み願いたい