2021/12/20

シリーズ 中学3年生からの質問に応えます4

新たな1週間の始まりである。本日もお付き合い願いたい。
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【子どもたちを育てているとき、一番のやり甲斐は?】
子どもが自分の足で歩き始めたときかな。自分で目標を定めて、それに向かって自走している。そういう姿を見たとき、ああいいなって思う。
個人的な話で恐縮だけれど、我が息子は、全然勉強が出来なくて、勉強が大嫌いで、大学受験も失敗して。おいおいって感じだったけれど、親の元から離れると、自分なりに将来を考えるんだろうね。
ボクのような波乱の人生はいやだとも思ったのかな。自分のやりたいという夢を見つけて、それこそ100倍以上の倍率をくぐりぬけて今の仕事を手にした。そんな姿を見たとき、何か親はいない方が子は育つのかなって、少し複雑な気持ちになったね。

【お金がたくさんある方が幸せになれますか?】
いい質問ですね。おカネがなければ、やりたいことも制限されるよね。ピアノ習いたくっても、家にピアノがないといけないし、レッスンや発表会にお金がかかるし。
ボクは決して豊かな家庭ではなかった。父親は身体が弱くて、母が一生懸命働いて、兄弟(姉2人)3人を育ててくれた。お金持ちを羨ましいなあって思った時期も確かにあった。給食代600円を学校に持っていくときに、50円玉12枚で持って行ったときは、なんかちょっと悲しかったなあ。母は「600円は600円!」って意に介さなかった。
おカネに関心がないかって言えばウソになる。おカネは必要だと思う。けど、おカネは何かをするための手段だっていうように考えている。いい車に乗りたいだとか、いい家に住みたいっていう気持ちは、正直あんまりない。いい服を着たいっていう欲望は昔からない。あるとすれば、おいしいものを食べたいっていう気持ちは強いかな。
お金持ちの人がみんな幸せかっていうと決してそうではない。おカネがあるがために、もめ事が絶えないってこともあるしね。要するに、自分は何がしたいのか、自分はどんなことで自己実現を果たせるのか。マズローの欲求5段階はあながち間違いではないように思うね。
おカネは目的ではない。手段である。ボクはおカネに興味はあるけれど、おカネ儲けには興味がない、っていうか才能がない。

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本日はここまで。