2021/12/16

第39回 泉ヶ丘祭が無事終了しました

昨日正午から始まった第39回を数える「泉ヶ丘祭」。最後を飾る高校2年生の8クラスの舞台を堪能した。昨年開催できなかったので、先に実施した高校1年生と経験値は同じ。だけど、ステージの安定感や迫力はさすが高校2年生。どのクラスも素晴らしい発表であった。

あの大舞台を経験することが、子どもたちの成長に大きく寄与しているということを改めて感じた。ステージに立つ前の緊張感が、やり終えた後の達成感、満足感、団結力へと昇華されていく。それは事前のプレッシャーが大きければ大きいほど、事後の心の揺さぶられ方も大きい。

今回のテーマは「Break the limit.」限界を突き破れ!というテーマだった。「limit」という言葉を私は「risk」と置き換えてみた。自分たちのステージ上で想定されるrisk。それは、振り付けを間違ったり、デトチリしたり、息が合わなかったり。そこには不安とプレッシャーが渦巻く。

あの大舞台で、多くの観衆を前にして、riskを回避する一番の方法は、舞台に立つ時間を極力減らすこと、出来るだけ少人数編成にすること、観客の前での生パフォーマンスを回避すること。言い換えれば、舞台により長く立ち続け、生のパフォーマンスを、より多くの仲間たちと共に観客に提供することが、最もriskyな行動であるともいえよう。

riskの大きさと、ステージを降りた後の開放感や充実感の度合いとは、比例する。何事においても課題に対してriskを負う。Riskを積極的にとるということで、その後のリターンも大きくなる。今回の舞台を眺めながら、そんな生きる上での大原則みたいなものを、子どもたちから教えてもらったような気がした。

何はともあれ、準備時間の限られた中で、こうして発表してくれた生徒たちに拍手。そして、鑑賞して下さった保護者や劇場スタッフの皆さま、陰で支えてくれた先生方に改めて感謝である。ありがとう!そして、みんなのナイスチャレンジに大アッパレ!である。