2021/12/10

「感謝」「共感」そして「感動」

今週いっぱい繰り広げられる泉ヶ丘祭週間。高校生の舞台発表を来週に控え、各クラスの準備に余念がない。特に高校2年生にとっては最後の文化祭。悔い無きパフォーマンスを披露しようと、どの生徒の表情も真剣そのもの。

私が学校教育の現場で大切にしたいことのひとつに、「感謝」「共感」「感動」の実現ということがある。先日の中学生の舞台発表の際にもお話しした。活動するに際し、その活動が実現出来ているのは、自分以外の支えがあってこそ。そのことに気づいているか?そのことが見えているか?

見えていれば、気付いていれば、そこに自ずと「ありがたい」という感情が芽生えるはず。自分の活動は決して自分ひとりで成り立っているわけではないという謙虚さ。そこから生まれる「感謝」の念が、他者に伝播して「共感」を呼ぶ。

そして、その「共感」が大きなエネルギーとなったとき、「感動」という心揺さぶられる、得も言えぬ心の高ぶりを生み出す。この高ぶりは、自身の理性ではコントロールできない。人として自然な心持である。「共感」が実感できたときに生み出される「感動」。

合唱コンクールにせよ、舞台発表にせよ、クラブ活動にせよ、授業にせよ、大学入試にせよ。根っこはすべて同じだと思う。その人の謙虚な姿勢が生み出す「感謝」。誰かにお世話になったありがたいという気持ち。それが相手に伝わった時に芽生える小さな「共感」。他者との「共感」が実感できたとき、人は初めて「感動」するのだ。「感謝」と「感動」は表裏一体である。

本校はこれからも、そんな学校づくりに、先生方と力を合わせて、邁進したい。