2021/12/07

高校3年生 みんながんばっています

先週帰宅する路線バスで高校3年生の一群と一緒になった。みんなで談笑している中に少し割り込んだ。

「来週からは、40分7限の授業が一斉に実施されるよね」と、話を向ける。
「どうして来週はそんな変則的な授業になるんですか?」と、まっとうなご質問。泉ヶ丘祭が近々開催されることを、高3生はご存じないのかもしれない。そこで、
「来週から、泉ヶ丘祭週間に突入するんで、そういった変則的なものになるのよ」と校長。
「あっ、この時期に文化祭なんですね。まあ、コロナだったから仕方ないですね」と、納得顔の高3生。
 
「先生方にとって、全員高3生の授業を担当しているわけじゃないんで、高3生にも40分授業となったのよ」と、少し言い訳をする校長。それに対して全く意に介していない受験生。40分であろうが、50分であろうがやることは決まっている。そんな毅然とした態度が見えた。さらに、

「そうそう、キミたちも1年前にやった文化祭、懐かしいんじゃない?」と、くすぐりを入れる校長。
「そうですね……」と、それほど懐かしむという表情を示さず、何となく参考書に目をやる。

たったそれだけのやり取りだったが、変則授業に戸惑ったり、文化祭を懐かしんだりといった心の揺れは全く見られない。その凛とした姿に、受験生としての成長と自覚を垣間見た。

談笑している内容も、たわいのない話のようであったが、家に帰って何をするか、何をすべきか。十数人の集団は、みんな暗黙裡に分かり合っているような、そんな一体感のある雰囲気を談笑の端々に感じた。確実に自分の将来に向けて、自分の足で歩み出している。

先日「指定校推薦入試」の審査で不合格になった生徒が、それよりはるかに難度の上がる「公募制推薦入試」でリベンジを果たしたという報告も受けている。確実に自律し、成長している高3生にアッパレ!である。

もうすぐ共通テスト。健康面にだけは注意しながら、夢の実現に邁進してほしい。私たちも最後まで受験生に寄り添うからね。
ファイト!