2021/11/21

私の履歴書1

中学3年生、高校2年生が共に研修旅行に出発した。休日のひと時をいかがお過ごしだろうか。昨日、私が劇団員であったというお話をした。その後について個人的な話となるが、お付き合い願えれば幸いである。
 
退団後、私は正社員3人のめちゃくちゃ小さな民間企業に就職した。26歳、1985年の頃である。人生に完全に乗り遅れ、自分の同級生たちが既に社会人として活躍しつつある。そんな中からの船出。焦りはなかった。とにかく必死だった。
 
役者時代は、仕事に渇望する中、将来どうなるか分からない中での日々のレッスンやアルバイト。民間企業の定職に就いて、仕事があるという現実は、何物にも代えがたい喜びであった。これは退職する23年間、ほぼ自分の中で持ち続けた価値観である。
 
組織の成長と自分の成長がほぼ同じ速度で進んでいった。自分は組織から多くのことを学び、組織も成長していった。こうして50歳目前に、成果を挙げた組織に一定の満足を抱きながら、自分は今一度新たな可能性を求めようと野に下った。家族の理解を得た上で、全くの独り身で社会に佇んだ。組織からの退職を決断したのである。
 
本日はここまで。