2021/10/19

高校3年生向けの校内放送 1

高校3年生向けに参政権に関する情報提供を行った。当日は映像を通じての情報提供であった。お付き合い願いたい。
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高校3年生の皆さん。大学入試に向けて今、これまで以上に最も苦しい時間を過ごされておられるのではないでしょうか。生涯一度きりの大学入試という体験。厳しい時間ではあるでしょうが、何とかこれを乗り越えてほしいと心から願っております。

さて、本日は10月31日投開票の第49回衆議院総選挙に関しまして、少し話を聞いて下さい。既に我が国の歴史で学んでおられる通り、江戸時代は身分制度がはっきりしており、商人に生まれたからには生涯、商業を生業として暮らさねばならない社会でした。

しかし明治維新以降、近代化が進み、資本主義という経済的な自由と民主主義という政治的な自由が加わり、誰でも努力次第で、自分の将来の職業選択の自由ということが可能となりました。それは今の我々現代社会にも通じており、自分にとって最適な職業選択のために皆さんは今、多くの知識を蓄え、ハイレベルな技術を身に付けるために、厳しい大学受験に向けて頑張っておられるのですよね。それは正しい判断だと思います。

さて現在、民主主義国家の一員である我が国には、1868年の明治維新以降たくさんの困難がありました。なかなか身分制度というこれまでの仕組みから人々が抜け出せないという社会情勢の中、1874年の自由民権運動から発する民主化運動に伴い、1889年に一部の国民に参政権が認められました。

さらにそれから半世紀以上の時を経た1945年、20歳以上の男女に参政権が認められ、ようやく完全普通選挙が実現されました。そしてその後も選挙制度の改正がなされ、さらに70年後の2016年、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことは皆さんの記憶にも新しいことかと思います。

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本日はここまで。明日に続きを送りしたい。