2021/10/17

第39回 体育大会を振り返る

この金曜、土曜と2日に渡り開催された本校の体育大会を振り返りたい。プログラムは中高とも同じコロナ対応。プログラムの5番目までは徒競走。50・100・200・400・リレーと距離が増える。やはり圧巻は高校男子の400メート走。
 
トラック2周に男子の意地と意地がぶつかり合う。負けまいという闘志がバックストレッチから第3コーナーにかけてぶつかり合う。生徒の必死の形相に、見ているこちらが引き込まれる。日ごろ見たことのない真剣なまなざしがそこにはあった。
 
そのあとは、連続8の字ジャンプ、玉入れ、大玉運び、綱引き、ひっくり返し競争といったフィールド内での競技が続く。男女混合でそれぞれ掛け声を掛け合ったり、円陣を組んだりといった光景は何とも微笑ましい。成績発表のたびにクラスや学年を越えた「団」のまとまりが出てくる。
 
最後の2種目は、スウェーデンリレーとクラス対抗リレー。スウェーデンリレーは、女子から男子へ、男子から女子へのバトンリレーにチームの結束を見る。最後のクラス対抗リレーは、団の枠を取り払いこれだけは「クラス」の名誉を掛けたガチンコ勝負。歓声もひとしきり続いた中、静かに大会の幕を閉じた。
 
大会の進行と運営を全て生徒が担っている。本校における主体性の涵養の具体的な取り組みの一環である。教員は運営の脇役に徹するという取り組みが、毎年より色濃くなっている点が嬉しい。係に当たっている生徒が、先生と対等の立場で作業している光景に何度も出くわした。
 
役割を担っている生徒の顔は真剣そのもの。競技だけではなく、運営にも出場機会がある。その学びは、競技以上に大きいかもしれない。また、中学の体育大会においては、中学生徒会だけでの取り仕切りはかなりの負担。そこで高校生徒会メンバーが助っ人として金曜日に続き携わってくれた。
 
そういった中高連係の生徒間の取り組みも嬉しい。教育実践の場としての本校の体育大会。泉ヶ丘の今後に、大きな期待と新たな可能性を抱かせてくれる2021年度の体育大会であった。