2021/10/13

18歳からの参政権に関して

国政選挙の日程が固まったようである。2015年の公職選挙法の改正により、選挙権年齢が18歳に引き下げられて久しい。本校でも高校3年生の半数以上が18歳となっており、この国政選挙から投票行動が可能となった。間もなく投票用紙が届くのではなかろうか。

無関心ではいけない。終戦後の公職選挙法改正に伴い、20歳以上の男女に選挙権が与えられた。明治維新以降、身分制度の解消、民主主義国家の樹立を目指し、いくつもの段階を経て、ようやく全国民に参政権が持てるようになった。ここに至るまでの日本の歴史は重い。
 
国益をどう捉えるか。この先の日本の未来をどう見据えるか。非常に難しい。経済政策、安全保障、社会福祉、税制制度、教育医療、少子化……。課題解決には、時間がかかるだろうし、即効性は難しい。しかし、少しでも暮らし向きが良くなり、社会全体の安定と繁栄の実現に向けてどうあるべきか。この機会に考えてみよう。

我々大人でも、諸課題に正面から向き合うことは難しい。ましてや18歳の子どもたちには、皆目見当もつかないかもしれない。だけども、分からないなりに、政治課題と向き合い、考えてほしい。そして、投票行動は起こしてほしい。

白紙投票も立派な意思表示だと思う。とにかく投票行動を起こすことが、よりよい社会を作る第一歩のように思う。無関心はいけない。18歳の若者に、日本人としての矜持を胸に、国政選挙の投票行動を起こしてほしいと願っている。