2021/10/04

指定校推薦内定者を前に2

新たな1週間を迎える。ほんの数人ではあるが、冬装束をまとった生徒を見ることが出来た。季節の移ろいを感じる。さて、本日は昨日の続きをお送りしたい。お付き合い願いたい。
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人生は順風満帆に過ごせることなどありません。時に矛盾や想定外や逆境という試練に誰しも立ち止まります。そしてその試練を通じて、「自分が世の中の流れに付いていくしかない、決して自己都合といった言い訳など社会は容認してくれないんだ」という厳しさを体感し、試練を乗り越えようと、もがくわけです。
 
「大学入試」という試練は、「自分中心に世の中が回ることなどありえないのだ」という「自立」を促してくれる最たるものだと思います。ここをスルーしてしまいますと、次の「通過儀礼」は、就職活動とそのあとの社会人生活となります。
 
ここでは「経済活動」という新たな要素が加わります。「自分中心の世の中」なんて甘えは、「経済活動」の世界に入った瞬間、吹っ飛ばされてしまいます。保護者の皆様はきっと、お子さまがこの辺りをクリアするまで、成長や気付きに気を揉むことになるのでしょうね。
 
ですから、もし仮に「指定校推薦」で大学入学の切符をラッキーな状況で手にしたと思っている人。「世の中はあなた中心には決して周っていないのだ。あなたのご都合などお構いなしに動いているのだ」と、いつ気付くのでしょうか。
 
試練にどう立ち向かっていくのかという「自立」の機会を、何か別の場所でしっかり体得する機会が求められます。そうしないと、あとでもっと大きな試練に立ち会ったとき、どうすることもできないなんてことにもなりかねません。その辺りをご家庭でも充分、ご認識願いたいと思います。

本日は、本来おめでたい場なのですが、少しきつめのお話しをいたしました。その趣旨をご理解願えれば幸いです。私の話は以上です。

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こんな話をした。