2021/09/20

本日は彼岸の入り

敬老の日の祝日。いかがお過ごしだろうか。23日には秋分の日を迎える。暦の上では本日が彼岸の入り。仏教界では26日日曜日までが、ご先祖供養の期間となっている。多くの方が、この期間にお墓参りに行かれていることだろう。

私も本日は子どもや孫を交え、ご先祖様に手を合わせた。お経を聞きながら、心改まる時間と空間に浸された。若いころは線香の香りを嗅ぐことさえ、心理的抵抗があったのだが、今は心落ち着く。これも年を重ねた結果といえばそれまでである。

これまで、幾人かの親しい人の死に涙し、また幾人かの身近な人の誕生を祝ってきた。既に他界した私の両親が生前、私の子どもを可愛がった気持ちが、わかる年齢になってしまった。孫に対する無償の愛、とでもいうものか……。

どのご家庭におかれても、形は異なれど、家族の繋がりや尊厳はかけがえのないもの。彼岸はそんな、過去から現在に至る自分を見つめ直させてくれる貴重な時間。改めてご先祖様に感謝の意味を込めて、合掌。