2021/06/04

ことばの贈り物 2021/06/04

本来の梅雨らしく、久しぶりにまとまった雨が降っている。登下校の色とりどりの傘が、昇降ホールに吸い込まれていく。中には個性やこだわりの強い傘もある。昨年、濃紺の本校オリジナルアンブレラを10本ほど作った。生徒の登下校指導で用いている。
 
急な雨のための貸し出し用の傘も準備されている。いつでもだれでも使えるようにと、生徒指導部で管理している。用いられているのは、持ち主不明の傘なのだが、まだ相当数が本校の倉庫に眠っていると聞く。借りたら必ず返すことはお願いしたい。
 
窓を伝わるかすかな雨音が、鉛筆とノートの摩擦音と重なり合う。この静かなハーモニーが、教室でも、図書館でも奏でられている。雨空に、沈黙の学び。これも、梅雨ならでは学校の風景なのかもしれない。