2021/05/29

ことばの贈り物 2021/05/29

子どもたちの登下校の様子を見ながら、新入生たちが互いに打ち解けている様子に、目を細めている。何人かの気の合う仲間と一緒に連れだって帰っていく様子は、微笑ましい。入学後の新たな出会いが、成長の原動力になっている。
 
去年の今頃は、緊急事態宣言下で新入生同士が直接対面できたのは6月中旬以降。それまではリモートだったし、仲間の生の姿を見たことはなかった。それを思うと、今年は緊急事態宣言が延長されるといっても、昨年のような異常事態は起こっていない。
 
先日ある生徒が「高校2年生になりたくない」と言って、家でぐずっていたと聞いた。高校1年生のクラスメイトと別れたくないというのが真情らしい。確かに高校1年生という時代は、中学の束縛から解き放たれた自由を感じる時間に違いない。
 
リモート期間が長く、出会いが遅かったにもかかわらず、そこまで短時間に打ち解けた生徒たち。若いってことは、やっぱりそれだけで大きな財産。本校でのかけがえのない出会いに、これからも期待したい。