2021/05/04

ことばの贈り物 2021/05/04

高校1年生の保護者へ向けたメッセージの2日目をお送りしたい。お付き合い願いたい。
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今、多くの保護者の皆さんが、思春期を迎えた我が子に対しての立ち位置や距離感に戸惑っておられます。どのように我が子と向き合えばいいのか。どう言葉がけすればいいのか。どう接すればいいのか。この悩みは多くの保護者に共通するものです。
 
私は、人生の先輩としての等身大の大人の姿を示すことが大切なのではないかと思います。別言すれば、我が子をひとりの成人として、大人扱いするということです。
 
「将来どうやって生きていくのか?」「将来、生業とするものは何のか?」こうした課題や疑問を、子どもたちは漠然と抱いています。その我が子の課題に、我々大人はどう寄り添ってやれるのか。我々の知恵が試されているように思います。上から目線では、反発しか生まれません。なれ合いでは、子どもの真剣さに応えていることになりません。
 
人生の先輩として、あるいは人生の荒波を旅する同志としての真摯なアドバイス。これをどう伝えるのか。保護者の皆様の、実社会での生産現場を、何らかの形で示してあげることも有効なことかもしれません。
 
保護者の皆様は、これから社会に出る準備をする子どもにとっての生きた教材です。保護者の方の失敗を話すことも有効かもしれません。いずれにせよ、お子さまに対して、逃げてはいけませんし、繕う必要もありません。気負うこともなく、ありのままの事実をいろいろな場面で示してあげることが、大事だと思います。敢えて言わせてもらえれば、保護者が立派である必要はないと思います。

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本日はここまで。明日は最終回を送りしたい。