2021/04/28

ことばの贈り物 2021/04/28

生徒会役員の立候補受付が終了したと聞く。高校は、定数を上回る立候補者がいるようだ。結構この上ないことである。コロナ禍ではあるが、様々な場面での活動を期待している。生徒たちのために、学校をより良くすることを考える仲間の存在は大歓迎である。
 
「主体性」ということが最近クローズアップされる。「主体性」とは、何のためにすべきなのかという「目的」とどの程度の達成度合いを想定するかという「目標」の設定を自身で行うこと。そして、「目的」に裏付けられた「目標」管理を自ら行い、自己総括できる行動力と定義したい。
 
これを学習でも仕事でも、課外活動でも何にでも自身の生活に当てはめてみるとよい。自らが「主体性」を持って行動できているか。そこで重要となることは、その人の中心軸が何か、どこにあるのか、ということ。この軸が定まっていることが、主体的に活動できる第一歩だと思う。逆に言えば、中心軸の定まっていないところに「主体性」はあり得ないといえる。
 
生徒会に立候補してくれた生徒の中心軸が「生徒会活動」である必要はない。それぞれの学校生活でのテーマの中に、各自の中心軸があってしかるべき。しかしながら、いったん生徒会として集まった折には、その価値観を共有し、議論できる仲間に、是非とも集ってほしいと願っている。