2021/03/24

ことばの贈り物 2021/03/24

中学卒業式式辞の2日目である。お付き合い願いたい。
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でも、ここから先は義務教育ではありません。ここにいる皆さんひとりひとりが、自らの意思で、高等学校に進学するということを決められました。そこには、さらに学びを深め、社会に出るにはもう少し時間が必要だという保護者の皆様のご理解とご判断があったように思います。

繰り返しますが、中学卒業時点で学びを中断して、社会に出るという選択も可能でしたが、あえてその道を保護者の方も皆さんも選びませんでした。なぜなのでしょう?どうして、皆さんは高等学校への進学という選択をしたのでしょう?

どうして保護者の方は、学ばせる義務から解放されたにもかかわらず、皆さんに学びの機会を準備されたのでしょうか?皆さんにもう少し遊んでほしいからでしょうか?皆さんにもう少し気ままに暮してほしいと思っておられるからでしょうか?

社会に出るということは、学校で学んでいる次元では想像しえない、計り知れない困難が待ち受けているようです。想定外の出来事に出くわしたり、人と人の板挟みの中でもがいたりといったことに幾度となく出くわすようです。

それに耐えられるだけの経験と知識を身に付けてほしいと願われてのことかと思います。ですから、皆さんは高校に進学しても、学び続けなければなりません。しっかりと困難に耐えられるだけの経験を積まなければなりません。保護者の方はそれを求めて、さらなる進学を選ばれたのだと思います。

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本日はここまで。また明日。