2021/03/20

ことばの贈り物 2021/03/20

お彼岸の休日。ご先祖様に手を合わせる方もおられよう。本日は式辞の3回目をお送りしたい。お付き合い願いたい。
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そして、もうひとつは国公立大学の入試制度変更。英語4技能問題や記述問題の出題、ポートフォリオを用いた高校の活動履歴の評価といった、事前に公表されていた内容がことごとく中断され、その都度皆さんのココロは揺れ動かされました。共通テストの予想問題も、どのような問題が出題されるのか、専門家の間でその意見は割れるばかり。

不安なコロロを抱えたままで挑んだ1月16日の共通テスト当日。問題を初めて目にした皆さんの驚きは計り知れないものだったと思います。それは専門家たちが予測した内容とは大きく異なるものでした。大人である私たちも、想定を超える内容が出題されるという経験を積みました。皆さんは受験生の当事者として、驚きや戸惑いを感じている間もなく、とにかく限られた時間で、その想定外の状況を打開するため果敢に立ち向い、格闘しました。

こうした、コロナ禍と大学入試制度変更という、それほど頻繁に起こるわけではないけれど、しかしながら長い人生において確実に私たちの前にやって来る「想定外の出来事」。その時どう対応すればいいのか、どんな心づもりで臨めばいいのか。誰もがそこで、本当の自分が試されることになるわけですが、皆さんは人生ノート18ページにおいて、すでにその貴重な想定外の体験を二つも積み重ねました。そして、それをくぐり抜けるために、例年以上に悩み、もがき、苦しみました。

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本日はここまで。明日は4回目をお送りしたい。