2020/11/06

ことばの贈り物 2020/11/06

間もなく週末を迎えようとしている。今週末を持って、3週間の予定で研修していた教育実習生は、再び大学生に戻っていく。最後のはなむけとして、彼らに言葉をかけておきたい。そんな思いから「22歳のキミたちへ」と題して、90分ほどの研修会を開催した。

私は、彼らを生徒だとは全く思っていない。研修生だという意識もそれほど強くはない。彼らを意識するのは人生の後輩としての存在である。人生の少し先を歩く先輩として、考え方や心づもりを伝えたい。そのことによって自身の生き方も整理し、検証したい。

学校教育の現場にいて私は、通ってくる生徒ひとりひとりに対しても、生徒というよりもむしろ、未来を生きる後輩たちという捉え方の方が強い。人生には等しく困難な道が付きまとう。でも決して苦しいことだけではない。楽しいことや嬉しいことにもたくさん出くわす。そのためには、どうあるべきか?何を目的として今を生きているのか?

人生の先輩として、後輩のために残しておくべきこと、伝えるべきことを共に考えたい。先輩として語りながらも、自分の生きる指針を確かめるために、常に後輩たちと向き合っているように思う。