2020/07/22

ことばの贈り物 2020/07/22

本日で期末テストも終了する。クラブ活動も再開される。18日の高1保護者に向けた講話の2日目をお送りする。お付き合い願いたい。
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高校1年生になりますと、中学校からの学びの蓄積具合によって、学習の進捗状況に個人差が生じております。マラソンに例えますと、大学受験のゴールまでの42.195キロのコースで、すでに折り返し付近を走っている生徒もいれば、まだ前半中間地点辺りを走っている生徒もおります。
 
本校が習熟度別のコース設定している意味は、その生徒にとっての最適な学習環境を提供するという合理的判断に基づいたものです。分からないまま先に進むよりも、ひとつずつ理解する方が、ゴールを目指すには近道なのです。ゆっくりでも着実に進むことが大事だと考えます。ですから、コース設定は、あくまでも現時点での生徒の学力進捗に合わせたトレーニングメニューであるということをご理解ください。
 
時に、この習熟度別のコース設定に、自分はこの程度の「人間」なのだとか、自分は「人より劣っている」といった自分自身に対する「自己肯定感の欠落」を引き起こすことがあります。しかし、「学力」とその人の「人間力」は全く別物です。
 
大切なことは、今は、少し学習進度が遅れているかもしれないけれど、しっかり走り続けていれば必ず自分のゴールにたどり着けます。全員が42.195キロを走り抜けるのです。早くゴールした人、ギリギリゴールした人といったコースタイムは、人によって異なるかもしれません。大切なことは、生徒自身がコースを走り切ることです。

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本日はここまで。また明日。