2020/06/11

ことばの贈り物 2020/06/11

いよいよ本論の展開である。生徒に気づきを期待したい内容をちりばめた。
-----------------------------------------------------------------------------------------------

江戸時代はご存知の通り、士・農・工・商という身分制度がはっきり制度化されていたため、生まれながらにしてその人の生涯は決まっていました。農民に生まれた人はずっと農業に携わったままですし、武士の家に生まれれば、ずっと武士の環境で育ちます。つまり、「社会的流動性」と呼ばれる、社会階層における変化は、皆無でした。

しかしながら、明治維新以降、近代化を目指す我が国は、生まれ持った身分に関係なく、努力すれば自分のやりたい仕事が出来る。そんな民主的な国家へと少しずつ変貌しました。つまり「社会的流動性」と呼ばれる「社会階層の変化」が進んでいったわけです。

これが今の我々の社会にまで繋がっています。今の社会に身分制度はありませんし、皆さんが希望すれば何だってできるし、どんな仕事をやっても構わないわけです。職業選択の自由は、憲法でもはっきり保障されています。

----------------------------------------------------------------------------------------------
本日はここまで。学びの目的ということに関して明日は展開したい。