2020/05/11

ことばの贈り物 2020/05/11

新たな1週間の始まりである。昨日に続いて生徒へのメッセージの2日目をお送りしたい。お付き合い願えれば幸いである。
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私はこう思うのです。人生は、きっと「偶然」の積み重なりなのだ、と。たまたま、皆さんは、帝塚山学院泉ヶ丘校に入学して、たまたま今の先生や友達と出会ったのです。これは全て「偶然」です。

別の国の人のことを考えましょう。たまたま今の家に生まれ、たまたまそれが民族対立の戦乱の地域で、またそういった時代で、貧しい家庭に育ち、父親が戦争で銃弾に倒れ、その結果、学校に行けなくなり、仕様がなく家計を助けるために働きに出かけ、たまたまそこで雇われた主人が、がめつい人で、賃金の半分を横取りされて、命からがらそこから逃げ出して、次の仕事が見つからず、町をさまよい………。そんな「たまたま」を生きている人もいるかと思います。これも「偶然」です。

私たちは自分の未来が今後どうなるのかは、誰も予想出来ません。確かなのは、過去に起こった出来事と現在目の前に横たわる課題です。過去は、過ぎ去ったものですから、もうどうすることも出来ません。しからば、偶然で溢れている「今」をどのように生きるのかしか、私たちが出来ることはないように思うのです。

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本日はここまで、、また明日。