2020/03/25

ことばの贈り物 2020/03/25

高等学校卒業式での式辞。本編の最終回である。お付き合い願いたい。
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さあ、これからみなさんは次のステージへと向かわれます。どうか次のステージでは、これまでの「与えられる」とか「やってもらう」という立場から、自分には何が出来るかな?自分が他者に対して「してあげられる」ことは何かな?という立場に、自分自身を置いてほしいと思います。

「与えられる」とか「やってもらう」という立場から出てくるのは、一様に不平不満ばかりです。ご飯がまずい、授業がつまらん、ムカつく。それは、何かをしてもらえることが当然で、やってもらえないことから発せられる不平なのです。もうそろそろそういったことから脱する年齢となってきていませんか?不器用でも、へたくそでも何でもいい。誰かのために、何かのために苦労してやってみることから、あなたのオリジナルな人生はスタートするのです。

自分の意志で懸命に格闘している人は、カッコイイ。一心に何かに打ち込んでいる人の姿って、世の中の流行とは少しかけ離れたところにあるのかもしれません。すらっと背が高くて、おしゃれで、垢抜けしていて、スマートで。それもいいけれど、大切なのは何に向かって生きているかという少し泥臭い姿勢。ホントにカッコイイ人は、何かをなそうとして、内面が光り輝いている人。私はあなたにそうなってほしいと願っています。誰かのために、何かを成し遂げようとしている姿にこそ、生きる本当の意味があると思います。

最後に、皆さんに捧げる私の詩を一篇お送りし、式辞としたいと思います。

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生徒の前でご披露した詩は明日一挙にご紹介したい。