2020/02/20

ことばの贈り物 2020/02/20

長らく掲載したご挨拶文も本日最終回を迎える。お付き合い願いたい。
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私の人生を振り返りましても、民間企業に勤めていた時も学校長を拝命した時も、そこには私を導いてくださる大きな存在がありました。多くの人が、そうであるようにやはり、誰かの導きということが古今東西に共通するものではないかと思うのです。

その際、導いてくださる方と出会うために必要なことは何か。私は、自分に正直であるという「誠実さ」と他者を受け入れるという「素直さ」、そして真摯に課題と向き合う「情熱」のように思うのです。そして、この3つの心根をいかに育てるのか。ここがとても悩ましい。

でも、それはやはりご家庭の担う部分が多分に大きいのではないかと思うのです。実は勉強して知識や技術を身に付けるよりも、偏差値の高い大学に進学するよりも、「誠実さ」と「素直さ」「情熱」を身に付ける方が大切ではないか。言われたことに「ハイ」と言って、まずはやってみようとする人か?自分に嘘をついていない人か?ひたむきな時間を持っているか?

挨拶や笑顔の大切さというようなことを子どもに言うときもあります。時間を守ろうといったメッセージを発することもあります。その時、決して大人に媚びるのではなく、自然と湧き上がる笑顔や相手を受け入れる、時には許すという優しさ、素直さを身に付けてほしい。

私が学校教育で目指していることは、知識や技術を身に付けることにも増して、そのようなところにあるということを、本日はお話し申し上げてご挨拶に代えさせていただきます。
ご清聴ありがとうございました。

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最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございます。