2020/01/31

ことばの贈り物 2020/01/31

1月も本日を残すのみ。1月は「イヌ」、2月は「ニゲル」、3月は「サル」とはよく言ったもので、月日がどんどん流れていく。

先日「主体性」とは「自分事化」であるということを述べた。人の「主体性」は、課題に対して当事者意識が芽生えていないと起こりえない。そこに気付かせることに、教育の大きな意義がある。本日は、生徒会のちょっといい話をお送りしよう。

先日から食堂の人混み、列抜かしといった現実をどうするべきか、という課題に生徒会が取り組んでいた。長年懸案となっている食堂課題に、これまで大きな対処がなされていなかった。中学、高校の共通課題でそれぞれどんなアプローチをするかという点に注目していた。

中学生は全校集会で、注意喚起に終始していたが、高校生徒会は少し違った。生徒の配膳の動線をこれまでと変えて、丼ラインと麺類ラインを設け、列抜かしの原因からの対策に打って出た。彼らが混雑の原因をつぶさに観察した中で導き出した結論。それが「動線を変える」という知恵だった。

するとどうだろう。見事にこれまでの混雑が緩和され、みんな気分よく配膳から食事へ向かうことが出来た。動線を少し変えることでみんなが気分良く食事ができる。観察から知恵を絞り対応して検証する。これは生徒会の主体性が具現化したもの。

こういった大人の思いつかないような知恵を形にする子どもたちに、将来に向けた大きな成長と期待を感じていた。あっぱれ~!