2020/01/29

ことばの贈り物 2020/01/29

昨日は「学び」について識者と意見交換した。その中で、いくつかの気づきがあったのでご紹介したい。まず、国語における「小説」を学ぶ意義に関して。その意義は、「他者理解」のトレーニングではないか。日常生活における、他者の気持ちを理解するうえで、「小説の読解力」は学校教育には不可欠であると感じた。

さらに評論の学びは、「論理的思考力」を通じた「社会性」「思考力」「教養」を身に付ける一助ではないか。評論のテーマは様々。筆者の主張に耳を傾けながら、まずはその主張を受け止め、そこから自分なりの意見や考え方を導き出す。そういった「思考力」を育む学びであると感じた。

最後に、生徒たちの「主体性を涵養する」にはどうすべきか?ということに関して。主体的であるためには、その課題がどんな場合においても、「自分事化」されていなければならない。言い換えれば、「他人事」である限り「主体性」は生まれない。いかにしてその「課題」を「自分事」として気付かせるか。そこに教育の重要な役割がある、そんなことを感じた。