2020/01/10

ことばの贈り物 2020/01/10

本日は昨日に続いて、高校始業式訓話の3日目。お付き合い願いたい。
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ですから、既に「過去」において、同じような状況に身を置いた経験のある人生の先輩たちが、後輩たちに「現在」の正しいであろう姿勢をアドバイスするのですが、その忠告に素直に従える一部の人だけが、「未来」の果実を手に出来るという事実も厳然とした現実として横たわっています。

何故、先輩の忠告に耳を傾けられないのか。それは、その忠告の実践が、重力に逆らう苦しさがあるからです。イヤなことやしんどいことは先送りしようという人間の本能があるからです。

さて、多くの皆さんが直面する「未来」の壁は、二つあります。ひとつは「大学受験」。そしてもうひとつは「就職試験」です。この二つの壁は、無関係のように見えますが、実は密接に関わり合っています。

皆さん、数年後の自分を想像してみて下さい。具体的にはよく街角で見かける、黒いスーツに身を固めた姿です。あと数年もすれば、皆さんも学ぶ立場から、働くという責任の伴う立場に変わります。おカネを払って学ぶ立場と責任と引き換えにおカネを得る立場では、全く異なる次元になるということは、想像できるかと思います。何かをしてもらう立場から、あなたがプロとして、誰かに、何かを提供する立場となるわけですね。

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本日はここまで。現在の学びが、ひいては社会に出るところまで繋がっているということを話した。また明日。