2019/12/30

ことばの贈り物 2019/12/30

本日が仕事納めというところも多いのではないだろうか。本日は、高校生への訓話の3日目。「目的」の立て方に関しての具体的なお話に入る。お付き合い願いたい。

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例えば、クラブ活動をされていた人なら、その大学に進学するのは、「後輩に対して、大学入試結果までカッコイイ先輩であり続けるために」なんて「目的」もあるかもしれません。あるいは、「高校生では困難だとされている『文武両道』がしっかり実現出来るクラブなのだということを後輩たちに証明するため」という「目的」設定も素晴らしいことだと思います。

「泉ヶ丘の名誉と将来の繁栄のために」なんていうのも、カッコいいですよね。あるいは、家庭的にお母さんに苦労かけているなって思っている人ならば、その大学に進学するのは「お母さんにほんのひと時、幸せな気分を味わってもらうため」ということでもいいかもしれません。担任や教科の先生にお世話になっているなって感じている人なら、その大学に進学するのは、「お世話になった先生への御恩返しのために」ということだって立派な「目的」です。

闘いや試練は誰にとっても苦しいものです。苦しいからこそ、「自分のため」だけではなく、「誰かのため」「何かのため」という自分以外に対象を定め、その「目的」が明確化されることによって、新たなエネルギーや原動力が生まれてきます。人間は誰しもそれほど強くはありません。苦しみを誤魔化したいと考えるのは、あなただけではありません。でも誤魔化したなら、そこまでです。

あなたは今、「誰のために?」「何のために?」その苦しみに打ち勝とうとして闘っているのですか?各自の心の中にしっかり「目的」を刻み込みましょう。

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本日はここまで。明日最終日は、高校2年生に向けての話となる。ではまた。