2019/10/26

ことばの贈り物 2019/10/26

中1授業紹介の本日は最終回。いよいよ「主体性」ということに話を展開した。

さて、先日ラグビーのワールドカップで日本は残念ながら、南アフリカに敗れたけれど、選手たちが異口同音に言っていた言葉を覚えている?彼らは、「決勝トーナメント進出」ということをどの選手も口にしていたよね。この「決勝トーナメント進出」という課題は、「目標」なの?それとも「目的」なの?

みんなもうわかるよね。これは間違いなく「目標」だよね。じゃあ、「何のために」この「目標」を達成しなければいけないのかな?「目標」を実現させなければならない「目的」は一体何?彼ら選手たちは、何て言っていた?

桜のユニフォームを着た選手たちは「日本という国を少しでも勇気づけるため」「被災した人々に感動と勇気を届けるため」「これから僕たちの後に続くラガーマンに道を切り開くため」そんな言葉が選手の口からは次々と発せられたよね。

つまり、彼らは日本を代表して、日本を背負って、日本国民に届けたい明確なメッセージを持っていた。だから、苦しいことにも立ち向かうことが出来たんだと思うんだ。そのためにはどうしても「決勝トーナメント進出」という壁を打ち破らなければならない。

つまり「目標」に裏打ちされた「何のためなんだ?」「何のための目標なんだ?」っていう明確な「理由」、少し難しい言葉で言えば「動機」がはっきりしていた。実は、この「動機」こそが、人から言われずに自分の意志で動くという行動原理、すなわち「主体性」を獲得する唯一の道筋なんだ。そのことに少しずつ気付いてほしい。

う~む、最後は少しわかりにくかったかもしれないね。じゃあ、もう一度今日やったおさらいを簡単にしておくよ。江口先生が校長をやっている意味は最初に話したよね。「目的」という観点から、みんなには理解してもらえるんじゃないかな?

そして次に、「目標」と「目的」の違いについて一緒に理解したよね。そして、最後に「主体性」といわれる、人から言われるのではなく、自らの意志で動くには「目標」に裏打ちされた「目的」「動機」が必要なんだということを話した。ちょっと難しかったけれど、最後まで聞いてくれてありがとう。

こうして授業は終了した。最後までお付き合い下さりありがとう。