2019/07/12

ことばの贈り物 2019/07/12

昨日は本学院大学心理学科准教授玉越勢治氏の講演会を拝聴した。学習心理学のご専門で、教育の場面でいかに心理学が生かされるかということを研究されている。その具体的な内容に納得する場面がいくつもあった。

「やる気」がどこから生まれてくるのか。有効な強化子(ご褒美)が学習者の「やる気」を助長する。有効な強化子とは「褒められること」であり、それはすぐに与えられるべきものである。そこからの小さな「成功体験」の積み重ねが、「出来る」自信につながる。

逆に「学習性無力感」に陥った学習者からは「やるだけ無駄」「何をしても意味がない」といった言葉が出てくる。まず、自己効力感(やったらできるという感覚)を高めることから始めよう。

ひとにとって大切なことは、課題解決ではなく課題を発見する力。覚えるのではなく見つける学び。ひとは、生涯学び続けなければならないが、その学びとは、自ら課題を発見し、その解決に向けて驚きや喜びを感じられるような場面に、自身の身を常に置いておくこと。それが生涯のアクティブラーニングという意味である。

かなり腹落ち出来た講演会であった。玉越先生に感謝である。